1 パートやアルバイトをしている人で「フリーター」とよばれるのは、次のうち、どのひとか。
1 25歳で結婚している男性
2 25歳で結婚している女性
3 40歳で独身の男性
4 40歳で独身の女性
問2「だいした社会問題にならない」とあるが、なぜか。
1 フリーターは失業者だと思われていないから
2 フリーターは労働者全体からみて数が少ないから
3 フリーターというよび名がまだあまり知られていないから
4 フリーターは自分の意志で自由を楽しんでいる人だから
問3 「これ」とあるが、何をさしているか。
1 自由を楽しんでいる浪人暮らしのフリーター
2 正社員になりたいのに採用されないフリーター
3 仕事があるのに自分で就職しないフリーター
4 一生懸命はたらいて、正社員に登用されたフリーター
(3) 日本人に、日本語で話せばわかる、通じると思うも、もしかしたら幻想かもしれない。
たとえば、「情けは人のためならず」という諺の意味。つねづね人に情けをかけ、親切にしていれば、自分のためでもあるんだよというのが今までの解釈だっ田。しかしこの頃は違うのだそうだ。
あんまり情けをかけると、それを当てにして怠け者になってしまう、だから情けっはかけるな、ということなのだそうだ。
この解釈があながち間違っているとは言えないのが、時代性というものだ。現代は食べるに困るというような人がいなくなってしまった。どうしても助けなければならないような人がいない。居るとすれば多くはその人自身の問題。怠けて働かなかったり、選り好みをしていて仕事をしていなかったり。そんな人に情けをかけたらたしかに甘えるだけかもしれない。
言葉の意味は時代を反映する。
(沖ななも「言葉の時代性」『出版ダイジェスト』2001年11月20日号による)
(注1) 幻想:現実にはないことを想像すること
(注2) つねづね:常に
(注3) 情けをかける:相手のためを思って助ける
(注4) 当てにする:期待する
(注5) あながち~ない:かならずしも~ない
(注6) 選り好み:好きなものだけを選ぶこと
(注7) 甘える:人の親切に頼る
問1 「情けは人のためならず」という諺の、現在の解釈に合っているのはどれか。
1 自分が困っているときは人に甘えた方がいい。人はみんな問題があり、助け合っていきているのだから
2 困っている人を見たら助けてあげよう。自分が困ったときに誰かが助けてくれるかもしれないから
3 困っている人を見ても助けない方がいい。その人が他人に頼って怠けるようになると困るから
4 困っている人を見たら助けてあげよう。その人が後で必ず自分に親切にしてくれるから
問2 「情けは人のためならず」という諺の解釈が変わったのはなぜか。
1 怠けて働かない人が少なくなったから
2 昔より人を助ける親切な人がふえたから
3 日本人でも日本語が通じない人がふえたから
4 昔のように助けを必要とする人はいなくなったから
問3 筆者の言いたいことはどれか。
1 言葉の解釈は時代とともにかわるようだ。
2 言葉の解釈はもともと使う人によって違うものだ。
3 古い時代のことばの意味が現代に正しく伝えられないのは残念だ。
4 現代は人々が豊かになって、情けの意味がわからなくなっている。
問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとしてもっとも適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 先日、手術をなさったとのことですが、その後お加減はいかがでしょうか?こちらはみんな変わりなくやっています。
上の娘が修学旅行で京都に行ってきました。あちらは今、ちょうど紅葉真っ盛りのようで、嵐山が美しかったそうです。
覚えていますか?私たちも高校生の修学旅行で、京都に行きましたね。嵯峨野で食べたお豆腐がおいしかった。懐かしいですね。また、あなたが元気になったらまいりましょう。
娘が京都で買ってきた、絵葉書を同封します。
それではまた、お大事に。
(市田ひろみ『心を伝える手紙の書き方』による)
(注1) 修学旅行:研究•見学のため教師が生徒を連れて行く旅行
(注2) 嵐山、嵯峨野:京都の中の地名
(注3) 同封する:封筒のなかに一緒に入れる