2000年日语二级真题及答案
画鋲を床に刺して使えることに気づきにくくなる。 (2) たとえば、メニューに次の二通りがあったとする。 A コーヒー380円 紅茶380円 ミルク380円 B コーヒー380円 紅茶400円 ミルク420円 どちらのメニューが、すぐれた値段設定かおわかりだろうか。 答えは、Bである。 Aのメニューでは値段に差がないなで、どれにも平均的に注文がくるかもしれない。しかし、現実にどの商品も同じぐらいの注文に応じるには、仕入れや準備に手間がかかる。ムダをはぶくには、主力商品を決め、それを集中的に売る方が効率がいい。 つまり、Bのメニューでは、意識的にミルクの値段を高く設定することで「おとり商品」としているのである。ミルクの注文は少なくなるだろうが、そのかわり、コーヒーは割安に感じ、注文が集中することになる。 儲かっている喫茶店では、たいていこんな方法でおとり商品をうまく利用している。 【問1】 Bの方がすぐれた値段設定だといえるのはなぜか。 1 仕入れの値段や準備の手間に合わせて商品に値段をつけているから。 2 どの商品も平均的に注文がくるように、同じ値段をつけているから。 3 効率を考え、売りたい商品が割安に感じるように値段をつけているから。 4 仕入れや準備に手間がかからない商品に比較的高い値段をつけているから。【問2】 「おとり商品」の説明として正しいものはどれか。 1 他のよく売れる商品と同じ値段にしてある商品 2 手間やムダがはぶけるから値段を安くできる商品 3 値段が安く感じられ、注文が集中するような商品 4 少し値段を高くして、注文が来ないようにする商品 (3) 加藤さん 秋も深まってまいりましたが、お元気でお過ごしのことと思います。そちらでの生活には、もう慣れましたか。 さて、先月の25日に今年のクラス会が無事に開かれました。高校を卒業してからちょうど10年目のクラス会ということで、私たちが教えていただいた花田先生とクラスの卒業生32名が出席しました。毎年、幹事として出席していた加藤さんが欠席だったことが残念でしたが、楽しい時間を過ごしました。 ところで、来年も10月ごろクラス会を開くことになりましたが、今後は卒業した高校周辺で行うのではなく、いろいろな所に場所を移してしようということになりました。来年の候補地は京都になり、京都で大学の講師をしている佐々木君とあちらの大学を卒業した私なら京都にくわしいからと言われ、幹事を引き受けることになりました。佐々木君とも話し合い、より楽しいクラス会にしようと張り切っています。 長い間幹事をしてきた加藤さんからもぜひよいお知恵をお借りしたいので、これからはたびたび相談にのってもらえればと思います。今後はメールでご連絡しますので、よろしくお願いします。では、また。 【問1】 この手紙を受け取る人はどんな人か。 1 最近、引越しをした人 2 これから引越しをする人 3 今年もクラス会に出席した人 4 今年もクラス会の幹事をした人【問2】 この手紙を書いた人が次のクラス会の幹事に選ばれたのはなぜか。 1 現在、京都の大学の講師をしていて、幹事の仕事の内容がわかっているから。 2 卒業した高校の近くだけでなく、日本のいろいろな場所を知っているから。 3 加藤さんと連絡が取れて、メールでいつでも相談にのると言われたから。 4 クラス会をする候補地にいたことがあり、そこをよく知っているから。【問3】 この手紙を書いた一番の目的は何か。 1 今回のクラス会に花田先生が出席したことを知ってほしい。 2 楽しいクラス会を開くためのよいアイデアを教えてほしい。 3 次の幹事に選ばれたが、やりたくないことを知ってほしい。 4 これからは手紙ではなくメールで日々の出来事を知らせてほしい。 問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。 (1) 我が家では「バカ」という言葉を使ってはいけないという禁止令を出しました。何気なく口に出していた言葉、ついつい使ってしまいます。ある時「バ」まで言ってから気がついて、子供はその後「……ビブベボ」。私は「バ……バン、バン、バン」と続けてごまかしました。起こっていた気持ちが笑いに変わりました。 【問い】 「『バ』まで言ってから気がついて」とあるが、どんなことに気がついたのか。 1 「バビブベボ」と「バカ」は同じ意味になること 2 「バカ」という言葉を言ってはいけなかったこと 3 筆者が「バカ」という言葉をよく使ってしまうこと 4 「バン、バン、バン」と言えばみなが楽しくなること (2) ぼくは、こどもの頃から、たいへん、ひとみしりをする質で、ひと前に出るよりは、ひとりきりでいた方がいい。学校の教室などでも、ハイ、ハイと手を上げて、われ先に自分の意見を言える子たちを見ても、ぼくにはとてもあんなふうには真似できない。だから、自分のことを、なかなか他人に伝えたり、分かってもらえなくて、悲しい思いや、傷ついたりすることも多く、ああ、なんて、ぼくは損な性格に生まれついたんだろう、と我が身が腹立たしく、くやしく思ったことも一度ならずあった。 【問い】 「ひとみしりをする質」とあるが、どんな性格か。 1 大勢の人の前で積極的に意見が言える性格 2 人の真似が上手にできなくてくやしがる性格 3 思っていることを他人に伝えるのが苦手な性格 4 すぐに腹を立てて、人を傷ついてしまう性格 (3) 日本人は、水をめぐって古くから争ってきた。日本に比較的雨が多い国なので、水には不自由していないはずである。しかし、日本の川は流れが速くて利用が難しく、地下水が出るところも限られているため、水を得るには大変な苦労が必要であった。水がないために、米はもちろん、作物さえ
画鋲を床に刺して使えることに気づきにくくなる。 (2) たとえば、メニューに次の二通りがあったとする。 A コーヒー380円 紅茶380円 ミルク380円 B コーヒー380円 紅茶400円 ミルク420円 どちらのメニューが、すぐれた値段設定かおわかりだろうか。 答えは、Bである。 Aのメニューでは値段に差がないなで、どれにも平均的に注文がくるかもしれない。しかし、現実にどの商品も同じぐらいの注文に応じるには、仕入れや準備に手間がかかる。ムダをはぶくには、主力商品を決め、それを集中的に売る方が効率がいい。 つまり、Bのメニューでは、意識的にミルクの値段を高く設定することで「おとり商品」としているのである。ミルクの注文は少なくなるだろうが、そのかわり、コーヒーは割安に感じ、注文が集中することになる。 儲かっている喫茶店では、たいていこんな方法でおとり商品をうまく利用している。 【問1】 Bの方がすぐれた値段設定だといえるのはなぜか。 1 仕入れの値段や準備の手間に合わせて商品に値段をつけているから。 2 どの商品も平均的に注文がくるように、同じ値段をつけているから。 3 効率を考え、売りたい商品が割安に感じるように値段をつけているから。 4 仕入れや準備に手間がかからない商品に比較的高い値段をつけているから。【問2】 「おとり商品」の説明として正しいものはどれか。 1 他のよく売れる商品と同じ値段にしてある商品 2 手間やムダがはぶけるから値段を安くできる商品 3 値段が安く感じられ、注文が集中するような商品 4 少し値段を高くして、注文が来ないようにする商品 (3) 加藤さん 秋も深まってまいりましたが、お元気でお過ごしのことと思います。そちらでの生活には、もう慣れましたか。 さて、先月の25日に今年のクラス会が無事に開かれました。高校を卒業してからちょうど10年目のクラス会ということで、私たちが教えていただいた花田先生とクラスの卒業生32名が出席しました。毎年、幹事として出席していた加藤さんが欠席だったことが残念でしたが、楽しい時間を過ごしました。 ところで、来年も10月ごろクラス会を開くことになりましたが、今後は卒業した高校周辺で行うのではなく、いろいろな所に場所を移してしようということになりました。来年の候補地は京都になり、京都で大学の講師をしている佐々木君とあちらの大学を卒業した私なら京都にくわしいからと言われ、幹事を引き受けることになりました。佐々木君とも話し合い、より楽しいクラス会にしようと張り切っています。 長い間幹事をしてきた加藤さんからもぜひよいお知恵をお借りしたいので、これからはたびたび相談にのってもらえればと思います。今後はメールでご連絡しますので、よろしくお願いします。では、また。 【問1】 この手紙を受け取る人はどんな人か。 1 最近、引越しをした人 2 これから引越しをする人 3 今年もクラス会に出席した人 4 今年もクラス会の幹事をした人【問2】 この手紙を書いた人が次のクラス会の幹事に選ばれたのはなぜか。 1 現在、京都の大学の講師をしていて、幹事の仕事の内容がわかっているから。 2 卒業した高校の近くだけでなく、日本のいろいろな場所を知っているから。 3 加藤さんと連絡が取れて、メールでいつでも相談にのると言われたから。 4 クラス会をする候補地にいたことがあり、そこをよく知っているから。【問3】 この手紙を書いた一番の目的は何か。 1 今回のクラス会に花田先生が出席したことを知ってほしい。 2 楽しいクラス会を開くためのよいアイデアを教えてほしい。 3 次の幹事に選ばれたが、やりたくないことを知ってほしい。 4 これからは手紙ではなくメールで日々の出来事を知らせてほしい。 問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。 (1) 我が家では「バカ」という言葉を使ってはいけないという禁止令を出しました。何気なく口に出していた言葉、ついつい使ってしまいます。ある時「バ」まで言ってから気がついて、子供はその後「……ビブベボ」。私は「バ……バン、バン、バン」と続けてごまかしました。起こっていた気持ちが笑いに変わりました。 【問い】 「『バ』まで言ってから気がついて」とあるが、どんなことに気がついたのか。 1 「バビブベボ」と「バカ」は同じ意味になること 2 「バカ」という言葉を言ってはいけなかったこと 3 筆者が「バカ」という言葉をよく使ってしまうこと 4 「バン、バン、バン」と言えばみなが楽しくなること (2) ぼくは、こどもの頃から、たいへん、ひとみしりをする質で、ひと前に出るよりは、ひとりきりでいた方がいい。学校の教室などでも、ハイ、ハイと手を上げて、われ先に自分の意見を言える子たちを見ても、ぼくにはとてもあんなふうには真似できない。だから、自分のことを、なかなか他人に伝えたり、分かってもらえなくて、悲しい思いや、傷ついたりすることも多く、ああ、なんて、ぼくは損な性格に生まれついたんだろう、と我が身が腹立たしく、くやしく思ったことも一度ならずあった。 【問い】 「ひとみしりをする質」とあるが、どんな性格か。 1 大勢の人の前で積極的に意見が言える性格 2 人の真似が上手にできなくてくやしがる性格 3 思っていることを他人に伝えるのが苦手な性格 4 すぐに腹を立てて、人を傷ついてしまう性格 (3) 日本人は、水をめぐって古くから争ってきた。日本に比較的雨が多い国なので、水には不自由していないはずである。しかし、日本の川は流れが速くて利用が難しく、地下水が出るところも限られているため、水を得るには大変な苦労が必要であった。水がないために、米はもちろん、作物さえ